ZENG SIQIN

消えかけている瞬間に染まる, 2022 

Collaboration with ZHENG Yu

Multi-Media 

 COVID-19の影響により、現実世界における時間や空間の距離を取ることを余儀なくされた。この新しい日常への変化を受け、本作では身体性的インタラクションを通じた、時間を超える「おまつり」を構想した。

 展示現場の来場者は指で布(フレーム装置)に触れ、線を描くことによって、自分の動きの痕跡を画面に残すことができる。そうすることで、一人ひとりの来場者の参加によって、この「おまつり」が共創されていて、絶えなく賑やかになっていく。このダイナミックな変化のなかで、ある時刻を染色作品として切り取ることで、 現実では捉えられないこの場における人々の集いの記録を残す。

 現実の中で幻想を共創し、そしてその虚構を真相として凝視する。

 というのは、虚実入り混じったジョークでありながら、今の混乱している時代への処方箋でもあるのだ。

染色作品

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Photography by ©公益財団法人クマ財団

インタラクション装置

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